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SOSEI TALK

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SOSEI TALK #15

福岡あと、私が加わる前のゼミのメンバーで最近本を出版されましたよね。
稲垣そうですね。これが「現場で生かせる」ことですよね。
久保ではお言葉に甘えて本の宣伝をしておきますか(笑)。ゼミの少し古い代のメンバーでも、同じような感じで看護やヒューマンサービス系の人がいたのですが、その中で議論していくうちに、ゼミで一つ本を出そうじゃないかという話になって。『よくわかる看護組織論』というタイトルで、今年の5月にミネルヴァ書房から刊行されました。看護組織に関する入門書なので、私たちだけでなく看護分野の先生方にも手伝っていただきました。
稲垣ゼミの成果ですね、これは。
久保そうです。ゼミにいたYさんは、今医療系の大学で教員をされておられるのですが、執筆だけでなく編者としても大活躍してもらいました。福岡さんは、Y先生には会ったことはないんですね。
福岡ないですね。
久保博士論文を書いているうちに首が回らなくなってしまった方で(笑)。
福岡そのお話だけ伺ったことがあります(笑)。
久保今だから笑い話になるのですが、仕事もお忙しい時期だったので、博士論文の執筆はかなりたいへんだったようです。
稲垣思っていた以上に、社会人をしながら論文を書くのは、ものすごく大変だったというか。精神的に追い込まれていって、ラスト3カ月ぐらいは睡眠時間も3、4時間とかになっていたし。1年目で、ほとんど単位は取り終えていたので、2年目はゼミと修論を書くぐらいしかなかったんですけれども、それでもやっぱり精神的にしんどくて、修論を書き終わったころには5キロぐらい体重が落ちて。もう今は戻っていますけど(笑)。それぐらい、ちょっとしんどい時期はありました。
福岡今から痩せますかね(笑)。去年1年で、だいぶ太ってしまったんですよ。
久保そうなんですか。
福岡夜、授業が終わって、遅い時間に帰って食事するから、それで、けっこう。
稲垣痩せます。大丈夫です(笑)!
福岡じゃあ帳尻が合いますね。
稲垣私は「修論ダイエット」と呼んでいました(笑)。
福岡そうですね。うれしいことなのか、ちょっと微妙ですけど。
稲垣書いたら、出した後の解放感とかは、たぶん今まで味わったことのないような。
久保そうですよね。
稲垣想像以上に形式とかも厳しかったので、それを前の日には念入りにチェックして。提出するまでは、ゼミの先生はもちろん、先輩にも協力していただいて、ここはこういうふうにするんだよというのも、ちゃんと教えてもらって。出すときは、出す手が震えていましたから。出してしまうと、あっけなかったですけど(笑)。
久保たいへんでしたよね。
稲垣逆に年末までに書いておかないと駄目だったけど、そこまでには至らなかったので、お正月もずっと見直しをして、出す前の日に先輩とかに最終チェックをしてもらって出すという。
久保論文もそうですが、授業のための勉強時間を確保されるのもたいへんだったのではないですか。
稲垣学部のときと違って、覚えて何かするとか、その場でレポートを書いてするというのではなかったし、全体的に。当然レポートは論文の一部みたいな感じで書かなければいけなかった。あと、ディスカッションが中心なので、自分が事前に予習をしてきて、それについて話し合いをしなければいけなかったりするので、常に本や論文を読んでいたような気がします。2年間、スマートフォンからガラケーに戻して、空き時間があったら論文を読むとか、本を読む時間に充ててました。
久保あ、そうなんですか。
稲垣そうです。
久保スマホを持っていたらスマホを見るから。
稲垣そう。電車に乗るときとかにスマホをやっぱり触ってしまうじゃないですか。それをやめようと思って。だから、大学院に入った途端にガラケーに替えました。
久保なるほど。
稲垣政治学のF先生が、耳栓をするといいと言われて。そのとおりにしていたり。
久保それはなぜ。周囲の音が気になるから。
稲垣はい。集中できるでしょうと。図書館は静かだから、図書館で勉強するのだったらいいけど。社会人だから時間がないから、ちょっとでも時間をつくらなければいけないといったときに耳栓をして本を読むといいよと言われて、耳栓を一つくださったんですよ。
久保どうでしたか。
稲垣アドバイス通りしてました。でも後半は電車の中でほとんど寝ていましたけど。
久保確かに耳栓したら安眠できますね(笑)。
福岡授業で使うテキストや論文は、内容が難しいものも多いけれども、読むと本当に面白い本ばかりで、全部しっかり読み込みたいんだけど、読み込むだけの時間がないから、みんな、たぶん葛藤があったんじゃないですか。本当は1冊丸々じっくりと読みたいけど、授業のテーマに関連する部分しか読めなくて。
稲垣先生たちもフォローをすごくしてくださっていたので。本当だったら本を1冊読んで、みんなでディスカッションなんだけど、ここの章は大事だと章立てして説明してくださったし、ほかの概論みたいに「ここはこういうことが書いてあるんだけど、その中でも、ここが大事だから」というような講義をしてくださって、社会人でも、時間をかけなくても同じような授業のレベルになるようにとても工夫してくださっていたので、とても助かりました。
久保さっきも言ったように、皆さん、やっぱり気に入っているんですよね。社会人の人と一緒に自分も勉強できるということを。そういう意味では、どの授業でも、すごく温かい雰囲気になっているのではないでしょうか。
稲垣お互いが教え合うみたいな。先生からも当然たくさん学ぶことがあるんだけど、先生が知らない分野が専門だったりすると、逆に「話、聞かせて」みたいな感じで聞いてくださって、話している間に「これだったら、このほうがいいんじゃない」みたいなことも、逆に話し合いの中から出していただけることも多かったので、とてもよかったなと思っています。
久保わかりました。本日はお疲れのところ遅くまで残っていただきありがとうございました。