政策学会講演会特集

　「観光政策」の講義の一環として、古田菜穂子さんをお招きし、2022年12月22日（木曜日）の2限に今出川校地良心館地下２教室において「観光をプロデュースするための要諦」というテーマで特別講義を開催しました。
　古田さんの現在は、兵庫県立大学大学院緑環境景観マネジメント研究科特任教授をお務めですが、前職は岐阜県観光推進室局においてその局長として岐阜県の観光推進のための業務に尽力されていました。今回お招きした理由はそのことが大きな理由のひとつでした。しかし何よりも高校卒業までは岐阜に生まれ育ち、その後進学のため上京されましたが、岐阜に対する想いと愛着を強くお持ちであり、それが彼女の若い日からの原動力となっており、その強さを学生たちに伝えたかったこともまたひとつの理由でした。
　東京では映画の製作やアーツマネジメント、さらには作家・小説家としての豊かな経験とともに活躍後、帰郷され岐阜県や岐阜市のまちづくりや観光振興に在野の立場で多様な活動を展開されていました。やがてそのことが大きく注目され、知事自らが彼女を説得し件お観光推進局長に招聘されました。
　彼女のこうした青春と人生そのものを語っていただくことを通して、学生たちの学びと彼らのこれからの人生のひとつの大きな指針となったものとして信じて疑うことなくこの特別講義を終えることができたものと確信しています。