同志社大学大学院 総合政策科学研究科

SOSEI TALK

これからの産学連携 中田喜文(教授)+南了太(技術・革新的経営専攻)
中田
私、総政と関わって、かれこれ20年になるのですけど、中田ゼミというのは、大学関係者の方がたくさん勉強に来られている。ですが、総政全体としては、実は社会人学生の方は減っているんです。非常に残念なことだな、と最近思っていて。
この1週間ぐらいの新聞を見ても、おわかりだと思いますが、今、厚労省が社会の学び直しというか、短期ではなくて、かなり長期の学び直しのようなことを制度化しようとしています。まさに、この総合政策科学研究科というのは、20年前に、そこを先取りしてやっていたところなんですね。

そうですね。

中田
なのに実態として、20年間、徐々に社会人が減ってきているというのは逆行というか、「あれ? 何なんだ、これは」という感じがしていましてね。いかがですか、日本全体の中で、広くあちらこちらでお仕事をされている南さんが、あえて同志社大学の総合政策科学研究科を選ばれたというのは、今言った社会の学び直しの環境というか、そういう視点から、どのように評価され、現状はどうなっていると思われますか。
中田 喜文 教授 南 了太 さん
これから人生100年時代という中で、三つ学ぶ段階が出てくると思っています。一つは、大学の学生時代です。もう一つは、30代、40代の働き盛りのときに、もう一度学びたいと。最後は、定年後に自分の興味のあることを学ぶという、3段階ぐらいに分かれていくと思います。
ただ実態は、私のように30代の社会人に学びを提供する場というのは極めて少なくて、平日の夜間にやっている大学院とか土日にやっているところというのは、関西でも私が探している限り、条件が合うのが同志社大学の総合政策科学研究科だけでした。
社会人にとっては平日に大学院に行きたくても困難なのですが、やはり学びたいという意欲はあります。かつ、インターネットの学習ではなくて、ゼミに実際に通って、モチベーションが高いメンバーとディスカッションをすることで自分を高めていくということが、すごく大事だと思っております。そうしたところで同志社大学の大学院、総合政策科学研究科というのは、もう20年以上先取りをされていて、すごく社会の需要に応えた研究科だということで理解しております。
また、土曜日の10時、11時ぐらいまで大学院に付き合っていただいている中田先生には毎回、無私の心で対応していただき感謝しています。かつ、カリキュラム自体も、自分の研究とはちょっと遠い物理学とか数学とかも学ぶ上で、一見遠回りだけど、あるときに気づきと教養になっているというような、学びのカリキュラムも提供していただいているのが、同志社大学の総合政策科学研究科の特徴です。そういうところが僕はすごく、ここの大学院に入ってよかったなと思うところです。
中田
なるほどね。社会の方々が学ぶ環境としては、今おっしゃっていただいたように、仕事との両立を可能とするような時間的なカリキュラムの展開が大事だというのが一点。 もう一つは、たぶんそのサポートというか。もちろん授業はとても大事だけど、大学院ですから、授業だけではなく、ご自分の研究する時間と場所、環境が大事ですから。極端に言うと24時間学べる環境を大学が提供できるか。

そうですね。

中田
という視点から見ると、率直に問題点も含めていかがですか。

関西とか全国の大学を見ていると、同志社大学の学びの環境はすごく優れていると思います。ただ、実態としては少しずつ社会人も入学しにくい環境になりつつあるんじゃないかと。例えば、カリキュラムが今までは土日を中心に組み立てられていたものが、平日も含めたカリキュラムになったり、少しずつ学びの環境が、以前よりかは悪くなりつつあるかなと思っております。
ただ、全国的に見たら同志社はまだまだ優れているほうだと思っております。これからも社会の期待に応える大学院であってほしいなというのは思います。

中田
大学院が、これからどういう人たちに、どんな教育をしていくかという、大学院としての戦略については南さんから、同志社は20年前にこれをつくったという意味では、かなり先進的であったという評価を今いただいたのですけれども。とはいえ、20年で、ずいぶん時代も変わったし、社会環境も変わった。日本の中で必要とする知識も変わっているような気もするのですが。
今はいい面もあるとした上で、あえて、こんなものがあったらいいな、こう変わってくれたらもっといいのにな、こんなことできないのかなというような、社会の視点から必要性、ニーズ、何かそういうものってないですか。これから方向性を考える上の参考になることが。

学びのカリキュラムとか施設はさておき、学びの機能として、僕は大学院というのはサードプレース、家と仕事の中間に立つパートだと思っております。

中田
なるほど。

かつては、イギリスで言えばサードプレースがパブであって、そこで意見交換が積極的に行われて、民主主義ができたこととか。京都で言うと、各町内に散髪屋さんがあって、そこで話題があって、いろいろな情報をもらって、新しい文化が創出されたのですけど、今、日本を見渡しても、そういう機能が全然ないんです。
そういう意味で大学院が、私生活と職場の間に立つような機能を有して、そこで新しい情報発信であったり、新しい気づきを得る場所として、すごく機能していくんじゃないかと思っております。
そういう機能を持っているところは、世の中を見渡しても、大学で、かつ高度なレベルを提供している大学院しかないので、この総合政策科学研究科のように社会人に開講している場はすごく大事かなと思います。

中田
なるほど。わかりました。
かなり大きなテーマなので、どこまで大学院がそれに応えられるか。かなりまだやるべきことが多そうな話ですけれども、方向性としては、よくわかりました。
話題が尽きないのですけど、そろそろ時間が来たので何か最後にひと言。これは「SOSEI TALK」ということで、総政の皆さんと共有してもらえると同時に、総政にご興味のある方々も目に触れるものだと思うので、最後に付け足すことはございますか。

本当に社会人が学ぶ環境として、同志社大学の総合政策科学研究科というのは、たぶん日本で一番先駆けて、すごく体制が充実している大学院です。夜間も開講されていますし、土日も開講されているという大学院なので、ここで学ぶことが、僕は一番最適だと思っています。
かつ、それにとことん付き合ってくださる先生方がいっぱいいらっしゃいますので、大学院を選ぶときでも、いろんな大学院がある中で、私は同志社大学が一番お勧めです。

中田
ありがとうございます。では、ここで終わらせていただきます。長時間、どうもありがとうございました。

ありがとうございました。
中田 喜文 教授 南 了太 さん