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SOSEI TALK

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公共政策コース

井上 ところで、2年間はあっという間だったと思うのですけど、収穫というか、良かったこと、あるいは今になって反省していることもあるかもしれませんけど、どうですか。進学を考えている人が、「総政ってどんなところだろう」と思っているでしょうから。
川上 そうですよね。私は、どちらかというと、研究をしたいとか調査をしたいというよりは、そもそもの政策の基盤を知りたいという動機で入りました。そういう授業はもちろんあったのですけど、研究とか調査というところでいくと、まだまだ自分の中で深まりがない中で入学してしまったなという感じはあります。 ただ、2年間の中では精いっぱいそこから近づけたかなとは思います。同じゼミ生の方で後期課程に行かれた方もありました。私もいつかはまた成長した自分で研究を深められたらいいなというふうには思いますね。それがちょっと反省点というか、入学時の心構えが少し甘かったかなと、受け身だったかなとは思ったりします。
井上 なるほど。政策分野の研究というのは、ある意味では終わりがないというか、それは私自身も思っていることですけども、次から次に新しい課題が出てくるし、それから課題は明確でも、これをすればこういうふうになるという決め手というのが必ずしもあるわけではないので、本当にそれはもうずっと続くテーマですよね。
川上 そうですよね。それに、いろんな視点からの意見をもらいながら考えることができたということ自体が、本当に収穫だったと思いますね。
井上 プレゼンテーションはもともと上手だったような気がするんだけど、あれは学部の頃からですか。
川上 いえいえ。でもそういう機会は割と多かったです。
井上 修了したあと、あるいは在学中も、ゼミ以外にいろんな社会活動的なことをやっているというふうに聞いていましたけど、その後はどうですか。
川上 その後も継続してぼちぼちやっています。「反貧困ネットワーク京都」も続いています。電話相談にも携わったりもしています。
井上 相談に乗る人からいうと困難ケースというか、本当に困ってコンタクトをしてくる人が多いと思うので、問題が複合しているからたいへんですよね。
川上 それはそうですね、はい。ただ、具体的な解決方法を求めてかけてくる人もいれば、ただ聞いてほしいといいう感じの方も多いです。逆に言ったら、身近に話を聞いてもらえる人がいない、孤立をしているというのも、電話相談を受けていて感じます。
井上 昨日、たまたま地域福祉論でゲストスピーカーをおよびしました。その方は、いわゆる傾聴、ご本人は傾聴でなくて「元気が出る対話」とおっしゃっていましたが、ひとり暮らしをしている高齢者をボランティアが訪ねてお話し相手をさせていただく活動のリーダーをされているお医者さんです。川上さんがやられている電話相談とは少し違う性格の活動ですが、聞き手、話し相手を求めている方は多いのではないでしょうかね。
川上 私が修了してから2期入ってきましたよね。今、ゼミ生さんは何人ぐらいいはるのですか。
井上 今は2年次生が3人、あるいは4人と言ったほうがいいかな。1年次生は2人で、1人は学部からの進学、もう1人は社会人ですね。2年次生では留学生が1人います。
川上 ああ、そうですか。留学生も多かったですね。
井上 そうですね。私が留学生を担当するのは3人目ですけど、これから同じ建物の中にグローバルの教育・研究部門ができるので、だんだん国際色も濃くなってくるかもしれないですね。
川上 そうですね、確かに。せっかくの機会だしと思って、自分の分野に直接かかわるもの以外も、何個か授業を取ったりしたのです。その時ちょうど組合の執行委員もやっていたので、賃金のことについての授業とか。そしたら、中国からの留学生がたくさん来ていて、すごく難しいような日本語の専門書を読んで議論するのです。中国人の留学生の人たちには本当にすごく刺激を受けました。また、病院での仕事と会社の仕事は全然違うんだけども、でも同じ本について議論するというので、すごく勉強になったし、割とそういう授業も多彩なので、いろんな授業が取れてよかったなと思いました。
井上 川上さんがいた時には、ソーシャルイノベーションコースもあったと思うのですけども。
川上 はい、ありました。
井上 ソーシャルイノベーションの人との接点はありましたか。
川上 はい、ありました。コースは違っても授業で一緒になったりして、面白かったですね。
井上 今の2年次生の中にもソーシャルイノベーションコースの人が1人いて、彼は調理活動を通じて、人と人がつながる、例えば、障害がある人もない人も、それから子どもも大人も、調理をしながら分かり合えるような場をつくってみたいと考えていろいろやっています。ソーシャルイノベーションコースの人の研究は実践的で、何というかユニークですね。
川上 具体的なことを考えてはりますものね。面白いですね。
井上 だから、刺激を受けることが多いですね。
川上 そうですね。