こちらに共通ヘッダが追加されます。

SOSEI TALK

HOME > SOSEI TALK #5 page2

フォーラムから見えてくる地域とのつながり方と大学院生の実力

今川教授 そういう意味では現職の議員さんが総政の院生になることによって、一つの実習の場として活用してもらえればいいですね。しかも京田辺市以外の議員さんであれば、自分の地域以外のフィールドで実習ができるので、やりやすいと思います。
真山教授 やはり大学院に議員さんが来られていると、周りの院生にもものすごくいい影響が出る。もちろん、その方本人の研究ということでも意味はあると思います。地方議会というのは、ともすると見落としがちな部分です。けれども、身近な同級生というか同窓生の中に現職の地方の議員が入っているということになると、議会というものに目を向けますよね。これはいろいろなことを研究していく上で、特に地方自治とか地方行政を考えるようなテーマを研究している院生にとって、かなりプラスの効果があります。できれば常に一人二人、議員さんが院生の中にいればいいなとは思います。
今川教授 登別でも京田辺でもそうですが、職員研修の一環として位置づけているわけです。ナビゲーター、アドバイザー的な役割で各大学のグループに一人ずつ参加するという。やはり職員の方にとっても、通常の業務以外に、地域をもう一度、学生と共に見つめなおして、どうしたらいいかと議論することは有意義でしょうし、こういった場を通じて何かを学び取ってもらいたい。
真山教授 そうですね。なかなか、そういう点での職員研修教育というのは難しいですから。普通の研修のプログラムではなかなか能力を高めるといっても難しい。その点では確かに、いい研修の場かもしれません。
今川教授 また行政の職員の方が院生になることによって、ほかの自治体の職員とも交われますし、ひとつの面白い学習の場になっていくのかなと。
真山教授 主として学部学生を対象としたフォーラムという形でやっていきますけど、そういった意味では、院生も含めて大学のいろいろな教育研究にとって意義があると思います。実際に運営していくのはたいへんですけどね(笑)。
今川教授 今川教授実際、二泊三日程度の限られた時間の中のイベントなので、これをきっかけとしたさらなる波及効果というものを狙いたいと感じています。たとえば、議員の集団で、学生の提言を受けて、こんなことを考えた方がいいじゃないかとか、行政組織の中でもこんなことを考えた方がいいという議論が起こればいいわけですし、さらに、修士論文とか卒業論文でもうちょっと掘り下げてみようとか、あるいは、院生を中心として、何らかのフォーラムをきっかけに、京田辺市と協議しながら活動に結び付けていけたらと考えています。
真山教授 なるほど。話はちょっと変わりますが、今川先生は総政で3年近く指導されていますけど、ここの院生を指導していてどんな感想をお持ちですか?
今川教授 正直にいって、いろいろなタイプの人が混在しているので、ひとつの教室の中でどういう風に指導したらいいのか迷うことはあります。というのは法学部から入ってきた学生、これから政策学部からも入ってくるわけですが、この場合は一定の共通基盤があるので、そういった学生への教育の仕方というものがあります。さらに後期課程に入りたいという学生もいれば、社会人の学生もいる。社会人の方というのは、どちらかというと実践で使える、実際に使える視点であるとか考え方、そういったものを学びたいとか、現場にいって自分の課題を少し検証してみたいということを求めている。さらには、これから議員になろうとする院生もいたりするわけですので、そんな中で、どうひとつにまとめていくかという難しい面はあります。ですから、教室の授業と個別の活動相談を含めた授業形態ですね。後者はカリキュラムにない授業ですが、それらを組み合わせていかないとうまくいかないところがあると感じています。まあ、そう意味で、こういうフォーラムもひとつメニューに入っていればいいのかなと思います。
真山教授 私の場合、この総政ができてから十年以上やっているので、ある意味慣れてしまったのかもしれないのですが、途中まで法学研究科と一緒にやっていたんですよね。法学研究科はどちらかというと従来のタイプ、総合政策というのは新しいタイプの大学院で、やはり法学研究科では昔ながらの、英語文献を読んで、輪読してといったようなタイプの授業をやっていました。けれど、総政は今、いろいろなタイプの学生がいるので、英語の専門文献をもっと読めといったって読めないのですよ。そういう意味では、どのレベルに合わせれば皆が満足できる授業が行えるのか、これは非常に難しい。ある程度、基礎のある人に合わせた授業をやると、基礎をやっていない人にはチンプンカンプン。かといってそっちに合わせると学部と同じじゃないかということになるし。そこは難しいですけど10年余りやっていると何となく一つのスタイルができてきて、大体こんなものなのかなぁというのが何となく出きてきましたけど。