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SOSEI TALK

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総合政策科学研究科10年の歩みと、新たなスタートの起点を語る

新川
研究科長
中井さんには修了生の会などでもいろいろとお世話になっていますが、後輩の皆さんの様子をご覧になられて、在学時より違うとか、雰囲気が変わったなどと感じられる点はございますか?
中井氏 最近、総合政策の先生方のテーマは「公共寄り」に感じられます。企業寄りから完全に公共寄りの教育になりました。ビジネススクールの開設の影響もあるかと思いますが、私の在籍時は企業寄りのテーマもいろいろとありました。ビジネススクールと総合政策と、それぞれ棲み分けがあるのかな、とは考えていますが。それからIT技術の変化がこの10年間で大きくかわったということもあります。
新川
研究科長
確かに「公共寄り」という方向になってきているかもしれませんね。
中井氏 中井氏他には、修了生から議員がたくさんでてきましたね。去年、一昨年と、京都府会、国会議員、市議会議員になられた方がずいぶん多くいらっしゃいます。
政治の世界を目指している方が総合政策科学研究科に入る、また政策の勉強をしたということと政治家の要素が研究科のテーマにマッチしているのでしょうね。
新川
研究科長
そういう方々を輩出するのも総合政策科学研究科の狙いの1つです。
とはいえ、民間企業政策分野の充実も進んでいます。4月から21世紀COEのプログラムにおいて、技術・革新的経営研究の大学院博士課程(後期課程)のコースをつくることになりました。ビジネススクールを終えられた方々が更に高度な研究を続けて、ドクター(博士号)を目指されます。そのための研究コースを総合政策科学研究科の博士課程(後期課程)に設けることによって、ビジネスとの新しい連携が期待できます。
もう1つは、本学の研究センターのひとつとして「ヒューマン・セキュリティ(人間の安全)研究センター」がありますが、その研究課程を総合政策科学研究科の中に設け、博士課程(前期課程)・博士課程(後期課程)共に一貫して教育する新しいコースをスタートすることになりました。
中井氏 それは非常にいい流れですね。
新川
研究科長
新川研究科科長ヒューマン・セキュリティ、すなわち人間の安全については、国連難民高等弁務官事務所の緒方氏たちが世界規模で生命・健康・個人の尊厳を含めた人間の安全を守っていこうという考え方に呼応してはじめた研究になりますが、この分野の専門家を育成するための新しいコースを設置します。従来の総合政策科学研究科では対応できませんので、大学の研究センターに集っておられる先生を中心にした新しいコースを設置する形で話が進んでいます。
ちょうど10年目を迎えて、従来の公共政策、企業政策のコースだけではなく、人間の安全に関わるコースやビジネススクールの「ドクター課程」ができることになります。ご指摘のあったように、これまでの公共政策、企業政策の中で、どちらかというと公共政策寄りに方向を強めてきている中で、また改めて総合的・学際的に組み替えていく、そんな方向になりつつあります。
現在はちょうど転換期であり、「総合政策の最初の精神をどういった方法で確認して次のステップに進むか」が大切です。もちろん発展し変わっていけば良いのですが、やはり設立時の総合政策科学研究科の趣旨や目的を更に高める形で発展させられればと考えています。
中井氏 非常に良いことですね。
企業の場合は特に経済動向に政策が関係していると思います。不況であれば、会社の規模を縮めます。新しいところでの政策は打ち出せられなかったという時代があり、総合政策科学研究科修了生も、その時期は企業の中でも大変な状況を経験されたのではないか、と感じています。